2019.12.13
DTP
RGBとCYMKの違いについて
こんにちは!WEB/DTPデザイナーのnegikaです。
デザインには、付きまとうこの「RGB(あーるじーびー)」と「CYMK(しーえむわいけー)」という言葉。色の指定というのは分かっていても、具体的に何なのかご存知でしょうか?
デザイナーとして、きちんと知識を身につけていきましょう!
印刷物はCYMK、WEBはRGB
この2種類の表現方法は根本的に異なっており、使用用途としては、印刷物はCYMK、WEBはRGBでという認識です。
DTPデザイン → CYMKで作る
WEBデザイン → RGBで作る
DTPデザイン → チラシやパンフレット、名刺、のぼりなど印刷会社に入稿されるもの
WEBデザイン → バナーやホームページなどWEB上にアップされるもの
各カラーについて
それでは、「RGB」と「CYMK」は具体的に何が違うのでしょうか?
RGBカラーについて
RGBは、今皆さんが見ている、ディスプレイもこの方式で表示されています。
「RGB」カラーは「光の三原色」と呼ばれています。R(赤)、G(緑)、B(青)のかけ合わせで色を表現し、3つが重なる部分は「白」になります。
16進数で表現され、#000000~#ffffffまでで色を表現します。6つの文字が同じ場合省略可能で、#000000の場合#000で表現ができます。
CMYKカラーとは
CMYKは、チラシや名刺など一般的な印刷で使われています。
「CMYK」カラーは、C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)の「色の三原色」のインキのかけ合わせで色を表現し、3つが重なる部分は「黒」っぽくなります。
この黒っぽくがポイントです。インキの重ね合わせで表現された黒は完全な黒にはなりません。ぼやっとした、黒になってしまうのです。
そこで、実際の印刷では「黒」をK(ブラック)インキで表現しています。なぜ4色なのかと気になっていた方もいるかもしれませんが、こういった理由でCYMKと4色なのです。
1~255の数字で表現され、R255:G10:B10:K0 のように記載されます。
違いが分からないと悲惨な目に
「RGB」と「CYMK」のカラー表現方法は根本的に異なっています。
インキはCYMKなので、RGBカラーをそのまま印刷で使うことはできませんよね?印刷をする際には、必ずCMYKになります。
ここで問題が発生します。
一般的に、RGBのほうがCMYKよりも表現できる色域が多いのです。つまりCYMKでは表現できない色が発生します。これにより、RGBで作られた印刷物データは、印刷されると色が変わってしまうのです。
特に、RGBでしか表現できない鮮やかな、色は濁った色になってしまうという問題があります。
専門デザイナーのありがちなミス
WEBやDTPを専門とするデザイナーが、それぞれ別業種のものを作成した場合にミスが発生してしまいます。
特に問題は、WEBデザイナーがDTPデザインの知識を知らないとき。入稿の際に気づかず印刷会社へ発注してしまうと大変なことになります。
DTPデザイナー → WEBデザインをしたときにCYMKで作ってしまう
WEBデザイナー → DTPデザインをしたときにRGBで作ってしまう
印刷会社の対応方法
RGBカラーを使用した印刷物を入稿した場合、印刷会社からデータの作り直しを要求されるか、CMYKへの変換で対応されてしまいます。
RGBとCMYKでは、色の再現性が異なるため全く異なる色になってしまいます。
もともと、印刷会社によって印刷の色が異なることもありますが、RGBとCMYKの違いはかなり大きいものだと考えてください。
まとめ
以上、「RGBとCYMKの違いについて」ついてお話しました。
指定方法によっては、かなり色が異なって見えてしまいます。特に印刷物データを作成する場合は注意しましょう。